ナビゲーターは都内で理学療法士として子育て支援に関わる、上木原瞳さん(多摩療育園非常勤、NPO法人ウィズアイ)。ディ・トラゲシューレ ベーシックコース修了者でもあり、発達のみならず、抱っこやおんぶの相談など、幅広い子育て支援に携わっています。参加者は、作業療法士、助産師、歯科衛生士等、全員で8名でした。
勉強会では、講義だけではなく、参加者自身も身体を動かすワークもありました。ベビーウェアリングや発達関連の相談事例から、多くの根拠に基づいて、養育者への具体的な提案例をご紹介いただきました。うつぶせを嫌がる、向き癖が強い、脚を突っ張る、筋緊張が強い・弱い、目線が真上〜後ろを向いていることが多い…といった様々な子ども達。養育者も、もちろん、子どもも、楽しみながら・日常的に・簡単に、姿勢の偏りを減らし、発達を促すよう働きかけていく方法を教えていただきました。
特に「腹ばい」の姿勢が後々の発達段階に、良い影響を与えるというのは印象的でした。腹ばいが苦手な子どもにも楽しめるような働きかけとして、親子の目線、わらべうた遊び等をご紹介いただきました。また、密着した抱っこで子どもが養育者の胸にもたれている姿勢も、実は「腹ばい」の一つと言えるそうで、ベビーウェアリングが発達にも影響を与え得ることがわかりました。
ベビーウェアリングの相談を受けていると出会うことのある、姿勢に癖のある子どもとの関わり方は、すぐに活用できそうだと感じました。また、相談内容が多岐にわたる場合などは、様々な専門家と相談しながら、対応する必要性も改めて認識しました。
勉強会では「動くことで心も体も育つ」という赤ちゃん学会の小西理事長の言葉が引用されました。赤ちゃんの動く力を引き出してあげて、心も体もすくすく育ててあげたいですね。 さて、来月7月の勉強会は…
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